- Published on
Gemini Notebookコード実行:AIがデータを直接分析する
データファイルをアップして「分析して」と言うと、AIがPythonコードを実行してグラフを描いてくれる。もはや「要約」ではなく「分析」だ。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)は2026年に大きく変わった。単に名前が変わった(2026年7月にGemini Notebookにリブランド)だけではない。ソース基盤のAIと会話するツールが、ソースを直接扱う分析ツールへと進化した。
核心の変化:コードを「書く」AIからコードを「実行する」AIへ
従来のGemini Notebookはアップロードした文書を読んで要約したり質問に答えたりするだけだった。今は違う。
新たに導入されたコード実行機能は、各ノートブックにセキュリティが強化されたクラウドコンピューターを割り当てる。このEnvironmentでAIが直接Pythonコードを書いて実行する。出力物は以下の通り:
- インタラクティブなグラフ:ExcelやCSVファイルをアップするとAIが直接可視化を生成
- データテーブル:ソースから構造化された表を抽出
- ダウンロード可能なファイル:分析結果をすぐにダウンロードできる形で提供
以前は「このデータのトレンドを把握して」と聞くとテキスト説明が返ってきた。今は実際のグラフが出てくる。
Studioパネル:コンテンツファクトリーに
Studioパネルが大幅に拡張された。今やソースを基に以下の形式の出力物を作成できる:
| 形式 | 説明 |
|---|---|
| オーディオオーバービュー | 多言語対話型ポッドキャスト |
| ビデオオーバービュー | 縦型・シネマティック動画 |
| スライドデッキ | プレゼンテーション |
| インフォグラフィック | 10スタイルから選択可能 |
| フラッシュカード | 学習用カード |
| クイズ | 理解度確認問題 |
| データテーブル | エクスポート可能な構造化表 |
インフォグラフィック10スタイル
インフォグラフィック機能が特に目を引く。AIがソース内容をもとに視覚的情報グラフィックを作成し、10種類のスタイルから選べる:
- Sketch Note — 手描きスケッチスタイル
- Kawaii — かわいい親しみやすいイラスト
- Professional — クリーンなビジネススタイル
- Scientific — 学術論文スタイル
- Anime — 日本のアニメスタイル
- Clay — クレイアート3D感
- Editorial — 雑誌レイアウトスタイル
- Instructional — 説明ダイアグラムスタイル
- Bento Grid — グリッド分割レイアウト
- Bricks — ブロック構造レイアウト
デフォルトではAIがコンテンツに合うスタイルを自動選択するが、手動で変更もできる。
Google Classroomとの連携
教育現場で注目の機能がもう一つある。Google Classroomからボタン一つでGemini Notebookを直接作成できるようになった。授業にすでに配布された全リソースが自動的にノートブックに取り込まれる。
教師は授業資料を別途再アップロードする手間がなくなる。生徒は配布された教材やファイルを基にAIと対話しながら学習できる。
ご注意:まだ全員に開放された機能ではない
コード実行と高度な出力生成機能は現在、Google AI Ultraと一部のWorkspaceエンタープライズユーザーに優先提供されている。一般のAI Proユーザーへは数週間以内に順次展開予定だ。
活用ヒント
① 研究者なら:論文のPDFとデータセットを一緒にアップすると、AIがデータを分析して論文の内容と結びつけてインサイトを引き出してくれる。
② 教師なら:Google Classroomと連携して授業資料ノートブックを作り、クイズとフラッシュカードで形成的評価資料を自動生成する。
③ コンテンツクリエイターなら:長いレポートや本をアップしてKawaiiスタイルのインフォグラフィックでSNS用まとめを作れる。
④ データアナリストなら:コード実行機能でGemini Notebookでデータを探索的に分析し、すぐにスライドデッキに変換してレポートを完成させる。
一言まとめ
Gemini NotebookはAIと会話するメモ帳から、ソースを直接分析して多様な形式で成果物を作るナレッジワークスタジオへと進化した。
Sources: